Homesweethome6

sideO

リビングのテーブルには松潤と相葉ちゃんが作ってくれたパスタやサラダがところ狭しと並べられていた。

美味そう。

味見をしようと手を伸ばしたら、ニノに手を掴まれたて、

さっきのはちょっと可哀想ですよ

と軽く睨まれた。

だって

どっちの味方なんだよ

そりゃ、あなたですけどね。翔ちゃんの気持ちも分かりますから

うん。ごめん

いや、俺に謝られても

と、ニノに呆れた顔をされたけど。

どうしてニノには素直になれるんだろう。

いつもいちばん近くにいて、俺にくっ付いて何かと世話を焼きたがるニノ。

ジュニアの頃から兄弟みたいにじゃれ合ってきたから、何があっても安心していられるし俺がゴタゴタに巻き込まれた時も助けてくれた。

もちろん翔くんもだけど

あれ、翔ちゃんは?

ビールとグラスを手にした相葉ちゃんが俺たちを見て、

あーっ。リーダーもう浮気してるよ

と笑う。

慌ててニノが手を離した時、翔くんが入ってきた。

俺を見て、微妙な顔をする。

謝らなきゃ、と口を開けた瞬間。

智くんさっき、ごめんね

と、翔くんが先に言った。

俺のゴメンは行き場を失って。

黙って首を振っただけで、何も言えなくなった